【東大卒プロゲーマー】論理は結局、情熱にかなわない【楽しむのが1番】
努力することって大切だけど大変だな。簡単に努力する方法ないかな。
簡単に努力する方法あります。実際は努力だと思わなくなるというのが正しいですが、それは情熱を持つことです。
目次
本日のお品書き
- 東大卒プロゲーマーになった理由
- ときどは強いけど、つまらない
- 自分の黄金レシピをかなぐり捨てた先にあるもの
今回参考にした本
プロゲーマーときどさん著書東大卒プロゲーマーです。東京大学まで卒業した秀才がプロゲーマーになるほどゲームを愛していたというゲーム好きには共感できる内容も多いと思います。
ただ20前後の時代のゲーム環境というよりかは30代からもっと前の世代の人にこそ懐かしい話も含まれています。
合理的で完全無比プロゲーマーときどとしての活動
ときどさんは東京大学を卒業しつつプロゲーマーになるという異例の経歴を持ったプロゲーマーです。そのプレイスタイルは、合理性のかたまりで勝利のためなら寒いプレイもいとわない効率特化のプレイングをしていました。
ただプレイスタイルはとても合理的だったのですが、ときどさんも著書で言っているのですが、自分のキャリア選択について合理的ではない選択をしています。
それはみなさんも気になっているであろう、なぜ東大を出てまでプロゲーマーなのかという疑問。
ときどさん自身も耳にタコができるくらい問われた質問でしたが、明確な答えが見つけ出せずにいました。
しかしプロゲーマーとして活動していくなかでやはり自分のゲームに対する情熱と闘争心が東大までいった秀才なのにプロゲーマーという道を選択した要因だとしています。
ときどは強いけど、つまらない
ぼく個人はこの章を見たときに自分自身のことにも当てはまるのではないかと思いました。
この言葉の発祥はときどさんのプレイスタイルにありました。ときどさんのプレイスタイルといえば、無駄な動きやハイリスクな動きをとらずに堅実に有利を積み重ねていくタイプだとされていました。
サッカーでいうと一点取得したあとは11人全員で守りについてそのまま逃げ切るのを狙うみたいなタイプだったのです。
強さと面白さは両立しない。
これがときどさんが抱いていたイメージでした。これは僕が対戦ゲームをプレイするときも同じような理論を持ってプレイしているなと気づかされたので刺さった言葉でした。
心のどこかで強くなるためには面白さや、奇抜なプレイを心掛けるよりも確実に強いとされる型の完成度を高めて相手に押し付けるほうが強いという一種の方程式があったようです。(完全に僕はときどさんタイプです)
プロゲーマーとしての活動は、ゲームの大会賞金だけではとても暮らしていける金額を稼げなかったので動画配信をして広告収益を得るという流れになりますがこの場合の収入は個人の人気に大きく左右されます。
プロゲーマーの人気というのは一番は強さにあるのかもしれませんが、職業としてしっかり確立される前は、さまざまな要素がありました。
例えば、人柄であったり、トーク力、容姿などなど。
日本人初のプロゲーマーであるウメハラさんはこれらの要素をカリスマ性としています。
野球でもし170㎞のストレートを投げれる選手がいたとしたらどんなチームでも所属することができますが、プロゲーマーはこれができたら一流という基準がないのでプレイの強さ以外にもさまざまな要素で人気が決定します。
これはこの業界が黎明期だからということなのでしょう。
自分の黄金レシピをかなぐり捨てた先にあるもの
ときどさんは先ほど書いた通り、強いとされる型の完成度を高めて相手に押し付けるというプレイスタイルでした。
この黄金レシピの効果はすさまじく、ときどさんは優勝タイトル世界一になりました。それほどまでに絶好調だったときどさんの考えは日本人初のプロゲーマーウメハラさんや同じくプロゲーマーのももちさんとの対戦によって変わってくることになります。
ウメハラさんとは格闘ゲームの団体競技みたいな大会に出るときにチームメイトの一員として一緒に練習したといいます。その時ときどさんはウメハラさんに完敗してしまいました。
ウメハラさんのすごいところとして勝ったのに改善を続けるという姿勢にあります。
普通ボコボコにした相手に対しては反省点とか考えずにそのまま前回と同じような動きをとってしまいます。
しかしウメハラさんは勝った試合からも自分の改善点を見つけ出し、戦うたびに全く違う戦い方をしてくるといいます。
”これがウメハラか”同じプロゲーマーとして活動していて圧倒的な差を見せつけられたときどさんの中にあったのは絶望ではなくて希望のようなものでした。
”人間ってここまで強くなれるんだ”同じ人間、同じプロゲーマー、ウメハラにできて自分にできないはずがないと改善を続けました。
その中で”勝とうとしすぎない”ゲームを楽しむことの重要性を理解し、自分の持っている方程式の中だけでないプレイを使うようになりました。
人間何事も楽しいときが一番成長する。これが合理性の黄金レシピを捨てた先にあるものでした。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません