副業がうまくいきそうなら本業はやめるべき?起業家たちの意外なリスクの取り方とは。

副業で月1万稼げるようになったから、本業をやめようかな。。

こんな風に考えている方多いと思います。特に本業の人間関係が嫌だとか、業務内容にやりがいを感じないというのであればなおさらです。

自分の趣味趣向を反映した副業を伸ばしたい気持ちもわかります。その一方できっぱりとリスクを取り、自分のやりたいことを実行しそうな有名な起業家達は本業を続けていました。

ラリーペイジとセルゲイブリンというグーグルを創業した二人は1996年にネット検索の方法を劇的に改善するアイデアを思いついていましたが、スタンフォード大学大学院で学業を継続していました。

検索エンジンの開発が学業に支障をきたすと判断した二人はグーグルを現金と株式で200万ドルで売却しようとしました。しかしこの売却は通りませんでした。

”もしかしたらグーグルが創業されなかったかもしれない”、”博士号を取得しておきたかった”。

といいます。世界を一新するようなGAFAの一企業の経営者二人もリスクを回避する傾向があったようですね。

たしかに副業に専念するために本業をやめれば以下のようなメリットがあるでしょう。

  • 圧倒的に時間が取れるようになる
  • 副業のことだけ考えて行動できる
  • 自分の好きな時間に働くことができる

一方このようなデメリットも考えられます。

  • 安定した収入源を失ったから背水の陣で取り組まなければならない
  • 心理的な余裕を確保しづらいので、リスクを取りすぎるような行動に出てしまう

ある研究では、”俺は絶対に成功していい企業を立ち上げるぜ!”といってわたってきた橋を壊して退路を断つようなリスクをとる経営者よりも、少し成果が出てきたけど学業や本業を続けるようなリスクを避ける経営者のほうが、成功をおさめやすいとしています。

起業家は一般の人たちよりも、リスクを回避する傾向があるという研究結果が出ています。

あなたなら下の三つの企業のうちどの企業をやってみたいですか?

  1. 成功の確率が20%で5億円の利益をもたらす企業
  2. 成功の確率が50%で2億円の利益をもたらす企業
  3. 成功の確率が80%で1憶二千五百万円の利益をもたらす企業

起業家は最も安全な選択肢Cを選ぶ確率が一般の人に比べて顕著に高いとされています。これは収入や財産、年齢、性別、起業経験、配偶者の有無、教育レベル、家庭の人数、ほかの事業への期待度にかかわらず同じだったといいます。

つまり私たちは人生で大きな決断を下すときは一歩立ち止まって、そこに潜むリスクはなんだろうと自問自答してみましょう。

起業家たちでさえリスクを回避しています。本業をやめることが大きすぎるリスクにならないか、今一度考えてみてください。

 

 

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Posted by soichi0412