何事にも付きまとう確率、リスクとの付き合い方
こんばんは、soichi04です。
今回はリスクについての話です。
参考にした本はこちら。
賢く決めるリスク思考という本です。
今回のお品書きは以下の通り。
- 車より飛行機のほうが安全
- ミスから学ぶ航空業界、ミスを隠す医療業界
- 投資に関する鉄則
それでは順番に話していきます。
目次
車より飛行機のほうが安全
2001年9月11日アメリカのニューヨーク州で飛行機がワールドトレードセンターに突っ込みました。
イスラームの過激派組織アルカイダが飛行機をハイジャックし、自爆テロを起こしたのです。
死者は3000人近くで史上最悪の飛行機テロ事件の一つになりました。
この事件の発生直後飛行機に乗る人は減り、アメリカでは長距離の移動手段としては車が多くなりました。
しかし車での交通が増えたことにより交通事故も増加します。
911テロのあとに交通事故で亡くなった人は平均的な交通事故で亡くなった人の数より3000人を上回りました。
破壊的なハイジャック事件のあった飛行機での移動ですが、実際の安全性に関してテロ事件以前も圧倒的に勝っていたのにもかかわらず、人々は車での移動を選択しました。
アメリカでは3万5000人が交通事故によってなくなっていますが、車に乗っている人は自分が交通事故にあうかもしれないと細心の注意を払っていません。
日常的に潜む大きなリスクに気づかないのか、気づかなかったことにしているのか。
いづれにせよ、何かリスクの絡む物事の決定をするときは、大きな感情と論理的な話を切り分けて考えてみたい。
とはいっても人間は感情で物事を判断し、行動する生き物なのでまずはどちらの行動のほうがリスクが高いのだろうと知っておくことが第一だ。
ミスから学ぶ航空業界、ミスを隠す医療業界
先ほどの特徴的なハイジャック事故があったあと航空業界ではなぜそのミスが発生してしまったのかを公表しそれに対しての改善処置を施していった。
例えば911テロではコックピットが簡単に制圧されたことが大きな原因の一つでした。
これの対策として、運転前のコックピットドアが正常に作動するかの点検と、防弾使用のコックピットドアの設置と操縦室の構造強化が図られました。
このような努力のすえ航空事故というのは2000万分の一にまで抑えられました。
一方医療業界ではミスを隠す傾向があります。患者の死が医者のヒューマンエラーだったのかを特定する方法は容易ではないし、航空業界と違ってサービスを与える側はどんなミスをしても死ぬことはありません。
航空業界 (パイロット、乗客)事故をしたら双方死んでしまう。
医療業界 (医師、患者) 医療事故を起こしても医師は死なない。
医療業界ではもし死んでしまったとしても患者がサインをして承諾しているのに加えて、医師は遺族に”施しようのない状態でした”と説明すればそれで終了です。
何かミスをしたときに素直にそれを認めて、再発が起こらないように努める。
これらの繰り返しが悲惨な事故の犠牲者に対しての向き合いかたなのではないでしょうか?
投資に関する鉄則
まず株の世界というのは、恐ろしいほどに複雑でプロの証券マンや投資家であっても完全に予想することは不可能だ。
ならば投資というのは、成功するか失敗するか二者択一の完全なコイントスと同じなのか?
実際には世の中の傾向や企業が伸びるかどうかの判断基準が正しければ一定の確率までは勝率を伸ばすことも可能だろう。
それには膨大な企業の研究や経験値が必要になるが、ウォーレンバフェットのような投資の神様といわれるような人物も存在するので不可能ではない。
私たちがとる戦略としては、
- 分散させること
- 仕組みを理解して購入すること
- 利益相反者の助言を聞かないこと
これらを守ることによってコイントスを防ぐことができるだろう。
まずどの銘柄が当たるかなんてのはなかなか判断の難しいところだ。全体としてみれば徐々に株価というのは上がっていく。世界経済が成長していればプラスになるような大きな分散の仕方をすれば問題ないだろう。
そして投資商品の仕組みをしっかり理解しておこう、何がどうなったら利益が出るのか、それはどういう仕組みになっているのか。リスクを理解しておくことでいきなり0になったりすることを抑えられるだろう。
最後に利益相反者のアドバイスは聞かないことだ。これは簡単に言うと、銀行の窓口や証券会社の窓口で金融商品を買わないということ。
これはなぜかというと、彼らの利益というのは客の損失によってもたらされるからだ。
客にとって一番合理的な判断というのがときには銀行や証券の不利益になる。
このような関係のあいてのアドバイスは意味をなさない。
これらを厳守して投資をすることによって、大きなミスを防ぐことができ、将来お金に困らないような賢明な投資をする判断につながるだろう。
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